「他にないもの」を作りたいなと最近よく思うようになりました。ありきたりなもの、どこにでもあるようなものは退屈です。例えば自分は絵を描くことが多いけど、どうせ描くのなら、まだ誰も描いてないようなものを描くべきなんじゃないか、って。うまくは描けていても、他で見たことあるような絵なら、あんまり意味がない。こう書くとなんか当たり前のことのようにも思えるけど、これまであまりそのことをはっきりとは意識してなかったと思います。でも、ほんとはそこが一番大切なはず。■「それはよそのとどう違うんだ」。任天堂の山内社長は、何かを作ろうとしている社員に対して常にそれを聞いたそうです。「『いや、違わないけど、ちょっといいんです』というのは一番ダメな答えで、それではものすごく怒られる。それがいかに娯楽にとって愚かなことかということを、徹底していた」らしい(*1)。「他の何とも違うものが必要なんだ」。アップルが初代マッキントッシュのデザインを検討する際に、ジョブズはそう言い続けたそうです(*2)。やはり、「他にはないものを作る」ということが、ものづくりの命なんですよね。どんな分野でもきっとそう。自分の作ってるものなんてほんのささいなもので、アップルや任天堂と比べるのもおこがましい感じではあるけど、でも志くらいは見習ってみても悪くはないんじゃないかって思ってます。お前ごときがそんな大層なことを言える身分かよって突っ込みが飛んできそうで、こんな話は恥ずかしくて普段人前では言えないんだけど、チラ裏みたいなここでなら大丈夫かなという気がしたので、まぁお許し下さい。
*1 任天堂 “驚き”を生む方程式
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532314631/
*2 ジョブズはアップルに戻らない
http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2011/01/post-1918.php