ある人がこんなことを言っていた。ビルの2階から4階に職場が移転して、登らないといけない階段の数も2倍になると思ったら、実は3倍になってしまった、 と。2階に上がるには階段を1度登ればよいが、4階に上がるには3度登らないといけない。確かに3倍だ。落ち付いて考えれば当然のことだが、勘違いするの もわからなくはない。ビルの「5階」に上がろうとして「5回」階段を上ったら、6階に着いてしまったという経験が自分にもあったような気がする。▼1階を 0階と呼ぶことにすれば、こうした問題は無くなる。イギリスでは日本で1階にあたる場所をGround floorと呼び、その一つ上の階を1st floor(1階)と呼んでいる。これはGround fllorを基準=0階とする方式で、これなら5回階段を登れば5階に着くことになり、わかりやすい。