人類と異星人との最初の接触を「ファースト・コンタクト」と呼び、これはSF作品における主要なテーマの1つとなっている。異星人は『未知との遭遇』『E.T.』『地球の静止する日』などでは友好的だったが、『宇宙戦争』や『インデペンデンス・デイ』では凶悪な侵略者だった。実際、異星人は人類に対してどのような態度をとるだろうか。おそらく彼らは、友好的でも敵対的でもなく「全くの無関心」というのが一番ありそうだ。地球まで接近出来るだけのテクノロジーを持つということは、彼らの文明は人類よりはるかに優れている可能性が高い。資源を奪うため地球を襲う必要もなく、人類程度の文明レベルの相手に接触しようなどという関心も持たないだろう。かくして、記念すべき人類のファースト・コンタクトは「相手にただスルーされるだけ」で終わることになるのではないだろうか。