Invader

これまであまり意識してなかったんですが、インベーダー達って移動するときに腕を上下に振ってたんですね。
その動きがとても可愛くて。
どうしてその可愛さにいままでずっと気付かずにいたんだろうと、その理由に思い至って、なるほどなと思いました。
つまり、人は、戦いになると相手の姿を見ている余裕なんて無くしてしまうんですね。
敵というものが、姿形すら意識されることなく、ごく抽象化された存在に成り下がってしまうわけです。

そういえばこんな動画があったことを思い出しました。

SPACE INVADERS 2003
http://www.youtube.com/watch?v=p–dHQIeagE

「インベーダーにも人生がある」だなんて、そんなこと誰も思い付いたりは普通しないわけです。
人生どころか、相手の姿形ですらろくに意識されることはなかったわけですから。
一般化して考えると、存在としての敵というものをとことん捨象して捉え、
そしてそのことを何とも思わずにいられるという能力が、どうやら人にはあるように思われます。
あるいは、そういう「能力」があるからこそ、人は「殺し」を行う事が可能なのだと言えるのかもしれません。