任天堂という会社

『任天堂 “驚き”を生む方程式』を読了。ゲーム業界の中でひときわ異彩を放つ任天堂が、現在の地位を築くに至るまでの歴史的流れと、その背景にあるものづくりの哲学を岩田氏や宮本氏らへのインタビューも交えて紹介しています。認知症の予防などにも使われている「脳トレ」やフィットネス器具として福祉施設に導入されている「Wii」など、これまでのゲーム業界では考えられなかったような独自の路線を切り開いているこの会社ですが、彼らが一体何を考えてものづくりをしているのか知ることができました。DSの試作品を作る宮本氏の様子など、開発中のエピソードも面白かったです。ゲームの面白さとは何かっていう本質をとことん追求していく様子が楽しい。Goggle社やApple社もそうだけど、ある理念をもとに独自性のあるコンセプトやプロダクトで社会にインパクトを与えている企業って見ていて気持ちがいいものです。