#004 それでも飛んでいる

何かをを作り終わっていつも思うのは、自分がどうやってそれを作ったのか自分でもよくわからないということだ。手順はよく思い出せないけど、ともかく色々やっていたらいつの間にか出来ていたという感じである。例えば絵がそれだ。自分で描いたものであるにもかかわらず、どうやってそれを作り出したのかよくわからないし、同じものを再現できる自信がない。▼こうしたことはただ自分が未熟なだけだからだろうと思っていたが、案外世の中のモノというのは、どれもそのような感じなのかもしれない。飛行機がなぜ飛ぶのか、実はその理屈はまだ完全に解明されてはいない。一応理論はあるし、それを元に飛行機が発明されたが、のちにその理論は不正確であることが判明したのだ。にもかかわらず、現に飛行機は空を飛んでいる。そして、なぜそれが飛んでいるのか、正確には誰も知らないのだ。