数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み

数という切り口から人間の認知システムを考える。数の認識について行動レベルから脳内処理まで、霊長類からヒトまで、幅広く解説しています。ヒトの脳にとって数は、量的なアナログ表象と言語的・記号的表象という2つの側面があり、脳内の言語系と視覚系と量的なアナログ表象系の交差点に位置している。このため、数は各種モダリティの恊働を調べるのに適しているという点で興味深い研究対象と言えるんじゃないかと思えた。