#044 夢の中からの盗作

夢の中で、誰か好きなイラストレーターが新しい絵を発表していることがあって、それを見て「誰々さんの絵は相変わらず素敵だな」などと思ったりする。目が覚めて、それが夢だったとわかるわけだけど、その「夢の中で見た絵」をそっくりそのまま真似て同じ絵を自分で描いてしまった場合、これは「盗作」に該当するのだろうか。その絵は自分の夢の中で生まれたもので、現実には存在しないものなのだから、もちろん盗作には当たらないだろう。だけど、自分の素直な感覚としては、それはほぼ盗作であるとしか思えないのだ。なぜなら、その絵のアイデアというか、構図や色彩など、普段の(起きてる時の)自分では決して思いつくようなものではないから。過去に見たいろんな絵の情報をうまい具合に脳がサンプリングしミックスするという、脳の自発的な二次創作なのかもしれない。